HOME > 事業のご案内 > 研究交流事業 > 技術普及推進事業 > 平成26年度 炭素繊維応用技術研究会

平成26年度 炭素繊維応用技術研究会

 炭素繊維は金属に比べて「軽くて、強く、腐食しない」という特性を持つことから、先端機能材料として注目を集めており、航空機や自動車等の構造部材、スポーツ、レジャーなど幅広い分野で使用されています。また、世界の炭素繊維市場において日本のメーカーがシェアの大半を占めており、メイド・イン・ジャパンの先端材料として世界をリードしていると言えます。
 こうしたことから、当財団では、次世代自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新産業分野向けの加工技術や研究開発の動向に関する最新情報等を内容とする研究会を3回にわたり開催しました。
多くの皆様にご参加いただき、ありがとうございました。

第3回開催概要

日時
平成26年12月3日(水)  【13:30~16:30】
場所愛知県産業労働センター(ウインクあいち)902会議室
 名古屋市中村区名駅4-4-38 TEL:
主催等 (公財)科学技術交流財団/あいち産業科学技術総合センター/愛知工研協会
内容 ○講演Ⅰ
13:35~14:55 「高速FW(フィラメント・ワインディング)による低炭素社会の実現」
         講師 村田機械株式会社 研究開発本部 開発推進室兼事業開発センター
             課長 仲西 日出是 氏
 弊社では1992年以来、CFRPの製作を目的として炭素繊維を用いたブレイディング装置の開発を行ってきましたが、ブレイディングの持つ強み(多くの繊維を同時に扱える)を生かしつつ、弱点(クリンプ構造があること)を補う独自技術を開発しました。来る低炭素社会を実現するために、必要不可欠である高い生産性を実現する高速FWをご紹介したいと考えております。

○講演Ⅱ
15:10~16:30 「新しい大気圧プラズマ装置の開発と表面処理応用」
         講師 東京工業大学大学院 総合理工学研究科 創造エネルギー専攻
             准教授 沖野 晃俊 氏
 大気圧プラズマは真空容器や排気設備を必要とせず、高密度な活性種を生成できるため、産業応用には多くのメリットがあります。ここ数年、低温で高密度なプラズマを生成する技術が進展したため、炭素繊維等への応用が期待されています。今回の講演では、新しい大気圧プラズマ装置の開発の現状と各種表面処理への応用例をご紹介します。

16:45~17:45 希望者のみ、15階 研究交流センターにて交流会 

第2回開催概要

日時
平成26年10月31日(金)  【13:30~16:30】
場所愛知県産業労働センター(ウインクあいち)1001会議室
 名古屋市中村区名駅4-4-38 TEL:
主催等 (公財)科学技術交流財団/あいち産業科学技術総合センター/愛知工研協会
内容 ○講演Ⅰ
13:35~14:55 「PAN系炭素繊維の製造から複合化のための機能付与技術」
講師 三菱レイヨン株式会社 複合材料開発センター リサーチフェロー 杉浦 直樹 氏 
 炭素繊維は典型的な脆性材料であり、単独では機械的特性を発現させることはできず、延性材料である樹脂材料と複合化して用いられ、樹脂との複合化で最大の性能が発現するように、表面酸化、サイズ剤付与など表面改質処理が施されています。
 今回、アクリル繊維から炭素繊維を製造する技術概要と、樹脂との複合化のために炭素繊維に付与されている表面処理技術、さらに複合材料としての性能発現について紹介します。

○講演Ⅱ
15:10~16:30 「CFRPからの炭素繊維回収技術と繊維表面改質技術」
講師 (一財)ファインセラミックスセンター 材料技術研究所 高信頼性材料グループ
グループ長 北岡 諭 氏
 CFRPの製造コストの大幅削減と、今後顕在化するCFRP廃棄物量の急激な増大に対処するためには、低コストかつ高効率のCFRPリサイクル技術の確立が不可欠です。
 本講演では、高温の過熱水蒸気を用いて「CFRP廃材から炭素繊維を回収」するとともに、同時にサイジング機能を発現させるべく、「回収繊維表面をその場改質」する技術について紹介します。また、この技術の可能性と将来展望についても紹介します。

16:45~17:45 希望者のみ、15階 研究交流センターにて交流会 

第1回開催概要

日時
平成26年9月26日(金)  【13:30~16:35】
場所愛知県産業労働センター(ウインクあいち) 901会議室
 名古屋市中村区名駅4-4-38 TEL:
主催等 (公財)科学技術交流財団/あいち産業科学技術総合センター/愛知工研協会
内容 ○講演Ⅰ
13:40~15:00 「トヨタにおけるFCV開発意義と普及に向けた取組」
講師 トヨタ自動車株式会社 技術統括部 主幹 三谷 和久 氏
 トヨタ自動車は2014年度内に燃料電池自動車(FCV)の市販を開始すると表明しました。カーメーカーがFCVを開発する意義とは何か、また今後の普及に向けた課題と取組について、特にCFRP水素タンクについて解説します。

○講演Ⅱ
15:15~16:35 「名工大における先端複合材料研究」
講師 名古屋工業大学大学院 工学研究科 おもひ領域 教授 渡辺 義見 氏
 昨年秋、名工大に設立された日本オートモービル・ランボルギーニ先端複合材料構造研究所の設立趣旨を説明した後、ジャイロ機構を用いた傾斜機能砥石による炭素繊維強化複合材料の穴あけ加工を中心に、名工大で行われている先端複合材料の研究開発について紹介します。

16:50~17:50 希望者のみ、15階 研究交流センターにて交流会