HOME > 事業のご案内 > 研究交流事業 > 技術普及推進事業 > 平成27年度 炭素繊維応用技術研究会

平成27年度 炭素繊維応用技術研究会

 炭素繊維は重さが鉄の4分の1ながら10倍以上の強度を持っていることから、先端機能材料として注目を集めています。ゴルフクラブのシャフトや釣竿などスポーツ用品から始まった利用は、燃費改善の切り札として、航空機や自動車等の構造部材に広がってきました。また、世界の炭素繊維市場において素材段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めているものの、部品加工や製品段階になるとシェアは約1割とされ、技術開発や生産力の向上が急務と言われています。
 このたび、当財団ではこれまでご参加いただいております皆様からのご要望も踏まえ、次世代自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新産業分野向けの成形・加工技術や研究開発動向に関する最新情報等を提供する研究会を3回にわたり開催いたしました。 多くの皆様にご参加いただき、ありがとうございました。

第3回開催概要

日時
平成27年12月2日(水)  【13:30~17:00】
場所ウインクあいち 901室
 名古屋市中村区名駅4-4-38 TEL:
主催等 (公財)科学技術交流財団、あいち産業科学技術総合センター 協力:愛知工研協会
内容 13:30 開会

13:35~14:55 「航空宇宙産業と一般産業における複合材利用拡大」
          講師 三菱重工業株式会社 技術統括本部 総合研究所
               製造研究部複合材研究室 主席研究員 奥田 晃久 氏
 航空宇宙産業では、過去数十年に亘って高強度複合材の適用拡大に取り組んできた結果、最新型の民間機では機体重量の50%に複合材が適用されています。
 一方、近年、自動車産業を中心に短時間で安価に複合材部品を量産する技術開発が進んでいます。航空宇宙や一般産業で複合材の利用を拡大していくためには、部品自体の軽量化だけでなく、組立まで含めた低コスト化や生産性向上が課題となっており、その動向についてお話しします。

14:55~15:10 休憩

15:10~16:30 「炭素繊維強化複合材料の疲労強度の支配因子と疲労寿命の予測方法」
          講師 筑波大学大学院 システム情報系構造エネルギー工学域 教授 河井 昌道 氏
 炭素繊維強化複合材料(CFRP)を用いた信頼性の高い機器・構造要素を設計するためには、従来の金属材料や高分子材料と同様、CFRPの疲労寿命を適切に評価することが不可欠の要件となります。CFRPに対する一般的な疲労解析法を整備するためには、CFRPの定常疲労荷重に対するS-N関係を予測する技術並びに変動疲労荷重に対する寿命予測技術が不可欠となる。講演では、連続繊維材と短繊維材に対する著者の取り組みの成果を中心に、網羅的ではないが関連する最近の動向を含めて、CFRPの疲労に関する研究の現状を紹介します。

16:30~17:00 講師との名刺交換(自由参加)

第2回開催概要

日時
平成27年10月22日(木)  【13:30~16:30】
場所知の拠点あいち 1階 講習会室
 豊田市八草町秋合1267番1 TEL:0561-76-8326
主催等 (公財)科学技術交流財団、あいち産業科学技術総合センター 協力:愛知工研協会
内容 13:30 開会

13:35~14:55「欧州を中心としたCFRP、CFRTP製造設備の最新動向」
         講師 CANNON S.p.Aコーポレートマネージャー兼日本キャノン株式会社
          営業部 部長 外山 寿 氏
 2014年はユーロッパにおけるCFRP量産車両販売元年ということでCFRPについて関心を持たれていると思います。車両用CFRP(熱硬樹脂)の量産を視野に入れた場合のサイクルタイム、設備投資などの問題点について、ヨーロッパにおいてどのように展開されているか、また今後の展望として熱可塑樹脂・熱硬化樹脂はどうかなど特に設備の面からお話ししたいと思います。

14:55~15:10 休憩

15:10~16:30「複合材料の新しい成形方法:樹脂含浸制御から
         連続炭素繊維複合材料3Dプリンターまで」
          講師 東京理科大学 理工学部機械工学科 講師 松崎 亮介 氏
 本講演では,複合材料の新しい成形方法をご紹介します。ひとつは複合材料の3Dプリンターです。高強度・高剛性な連続炭素繊維で強化された樹脂系複合材料を3Dプリントできれば、従来の熱可塑性樹脂3Dプリンターの低力学特性を解決し、3DCADデータから最少費用・最短時間で構造部材の立体造形ができるようになり、特に多品種生産において大きな工業的効果を持つと期待しています。さらにVaRTMにおける樹脂含浸制御、数値シミュレーションと実験との融合など新しいトピックについてもご紹介します。

16:30~17:00 講師との名刺交換

<今後の予定>
第3回 平成27年12月2日(水)13:30~ 於 ウインクあいち 901室
   Ⅰ…三菱重工業株式会社 技術統括本部 総合研究所 製造研究部 
       複合材研究室 主席研究員 奥田 晃久 氏 
        「(仮)航空宇宙産業と一般産業における複合材利用拡大」 
   Ⅱ…筑波大学大学院 システム情報系構造エネルギー工学域 教授 河井 昌道 氏
        「(仮)炭素繊維強化複合材料の疲労強度の支配因子と疲労寿命の予測方法」

※講師の都合等により、変更となる場合があります。

第1回開催概要

日時
平成27年9月11日(金)  【13:30~17:00】
場所愛知県技術開発交流センター 交流ホール
 刈谷市恩田町一丁目157番地1 TEL:0566-24-1841
主催等 (公財)科学技術交流財団、あいち産業科学技術総合センター 協力:愛知工研協会
内容 13:30~13:40 主催者挨拶等

13:40~15:10 「CFRP製品の開発動向と応用展開」
              講師 東レ・カーボンマジック㈱ 取締役副社長 奥 明栄 氏
 近年、様々な形で複合材料や成形・加工法の開発が話題となっていますが、それらが実用域に進階し、製品実現が叶ったという成果事例はあまり耳にしない状況です。これは、思い通りに進まない複合材製品開発の現況をものがたり、この先の適用推進意欲減退に繋がる恐れが潜んでいます。東レ・カーボンマジックでは、CFRPの優れた性能を最大限に引き出した高付加価値製品を確実に実現することでCFRPが持つ可能性を示し、認知度の向上ひいては適用用途の拡大を図ろうとしています。今回の講義では、多様な事例を紹介し、複合材適用・用途拡大の可能性と現状の課題についてお話しします。

15:10~15:25 休憩

15:25~16:55 「岐阜大学複合材料研究センターの目指すところ-リサイクルと生産性を視野に入れた不連続繊維活用技術」
              講師 岐阜大学複合材料研究センター センター長 三宅 卓志 氏
 我々が得意とするCFRPリサイクル関連技術のうち、不連続繊維のハンドリング技術から成形体の検査技術まで、リサイクル繊維を再成形するものづくりに不可欠となる一連の技術シーズについて紹介します。

17:10~18:00 希望者のみ、併設のサロンにて交流会(別途1,000円)

<今後の予定>
 第2回 平成27年10月22日(木) 於 知の拠点あいち1階 講習会室
     Ⅰ…日本キャノン株式会社   部長 外山 寿 氏 
      「(仮)欧州を中心としたCFRP、CFRTP製造設備の最新動向」 

     Ⅱ…東京理科大学 理工学部機械工学科  講師 松崎 亮介 氏
      「(仮)3Dプリンターによる連続炭素繊維を用いたCFRTPの成形技術」

 第3回 平成27年12月2日(水) 於 ウインクあいち 901室
     Ⅰ…三菱重工業株式会社 技術統括本部 総合研究所 製造研究部  複合材研究室
        主席研究員 奥田 晃久 氏 
      「(仮)航空宇宙産業と一般産業における複合材利用拡大」 

     Ⅱ…筑波大学大学院 システム情報系構造エネルギー工学域 教授 河井 昌道 氏
      「(仮)炭素繊維強化複合材料の疲労強度の支配因子と疲労寿命の予測方法」

【定員】 100名
 ※定員になり次第、募集を締切させていただきます。予めご了承ください。