ものづくり産業を支えてきたのは、材料である天然資源を主役だと例えるなら、触媒はわき役であろうか。しかし現実には触媒こそが、自動車部品や化成品の合成から産業廃棄物の処理まで、ものづくりに関わる上流から下流までの全過程において登場するだけでなく、その製造コストを左右する経営の心臓部でもある。その触媒研究がここわずか数年の間に大きな変貌を遂げつつある。本会ではものづくりを革新する触媒、特に有機分子触媒や金属触媒について討議する。