和光技研工業株式会社

良いものの創造により社会に貢献する

 名鉄名古屋本線ーツ木駅から南に歩くこと10分、周囲を住宅地に囲まれたlブロックに立地する和光技研工業株式会社本社工場を訪問しました。正門横の朱の鳥居も備えた神社(和光神社)に驚きながら社屋に入り、杉浦和三郎会長にお話しを伺うとともに、工場を見学させていただきました。
 杉浦会長は和光技研工業側の創業者であり、84歳とは思えないお元気さで、見学の時は自ら各事業部を先導されてご説明いただきました。いただいた履歴資料では、何度もの大病や景気の波を乗り越えて会社を発展させた由、伺ったお話の内容も、以下に記述された会社の内容のみならず、地域社会との関わりなども色々とお話いただき、この活力と多彩な活動が会社を発展させてきたのであろうと感じたものでした。

創業事始

 当社は、1962年に鉄工所等を営む和光商事(株)として刈谷市で創業しました。1970年に現在地(刈谷市恩田町)に移転するとともに和光技研工業(株)に社名変更しました。金型や機械工場等の事業を展開するとともに、1982年には新規事業として超硬ドリルの製造販売を開始しました。売上高の増加とともに金型・大型機械工場の増築や、超硬工具工場の新設を行い、1998年には、本社工場が手狭になったこともあり、碧商事業所を開業して金型事業の強化を行いました。2000年にはリサイクル関連事業を開始してさらに事業を広げ、2003年には衣浦事業所が完成し、リサイクル事業部を設立しました。2004年には上海和光模具有限公司を設立して中国に進出し、翌年、上海工場が完成して、自動車用金型及び治工具の事業を進めました。
 2005年には愛知ブランドに認定されました。この年にはIS09001認証を、翌2006年にはお014001認証も取得しました。しかしリーマンショックによる不況を受けて、2009年に特販事業部(現かえる事業部)を発足させ、既存事業とは独立した様々な事業化開発を進めるようにしました。2011年に私(杉浦和三郎氏)が会長に、社長が杉浦昌宏(御子息)となる新体制となり、売上げも順調に回復を続け、ようやくリーマンショック前の売上高に戻ってきています。

基幹となる技術・製品は…

 当社は現在、金型・工機・ツール・リサイクル・電子・かえるの6つの事業部からなり、事業所は、本社工場・碧南事業所・衣浦事業所、昭和町事務所にあります。売上高は約40億円、従業員は145名です。
 主力は金型事業部で、自動車のヘッドライニングやドアトリム、ラッゲージドア等の内装品用大型金型を中心とした各種金型の設計製造と成形を行い、売上の5割以上を占めます。特に通常の射出成型に比べ1/3~ 1/6の低圧型締力での低圧成形が可能で、歪みも少なく表皮材貼合などの各種応用も可能な、SPモールド用の金型の製造が強みです。最近は自動車のEV化への対応が話題となっていますが、EV化が進んだとしても車体内装のニーズは継続しであるので、その点では当社の業務は安定していると考えています。金型事業部は本社工場と碧商事業所にあり、碧商事業所では大型特殊成形機を設置して、お客様の試作に対応して小ロット生産、量産成形なども行っています。 

事業の多角化に向けて… 

 創業事始にあるように、鉄工所・金型製造からスタートした当社は、事業展開を進め多角化を図ってきました。工機事業部では各種生産ラインの機器のパーツ、治具工具等各種精密部品の調達検査を行い、売上の3割を占めています。ツール事業部では最新鋭加工機や測定機を揃え、超硬部品の加工や各種超硬工具の設計製造を行っています。電子事業部では機器組込みマイコン等のハード・ソフトを開発しています。衣浦事業所のリサイクル事業部では自動車のポロプロピレン製パンパーをリサイクルしてペレット化し、ゴム20%入りの為割れを防いだオートマット(敷板)を製造販売しています。(全国のホームセンターで販売)

新分野への挑戦:かえる事業部

 SPモールドは、当社の優位性を高めている主力技術ですが、当社オリジナルの技術ではありません。
 そこで、自社ブランドの開発と製品化のため、かえる事業部では既存の技術分野に捉われない様々な製品開発を進めています。そのうち、「安帽」は軽量ヘルメツトとして、地元老人クラブなどへの採用がされています。2015年度の科学技術交流財団企業連携技術開発支援事業に採択され、尾張繊維技術センター等の協力のもと、炭素繊維強化ヘルメットの試作を行いました。SGマーク取得ヘルメットへの開発を続けています。大豆由来のアミノ酸肥料「みのり」も開発しました。(製造及販売に関し愛知県より認可取得済)

地域社会との関わりと将来の展望は…

 当社本社工場のある恩田町は南北朝時代からの様々な歴史があります。当社正門の和光神社は従業員の繁栄と地域の方々の多幸を祈念して維持管理し、本年3月に建て替えたところです。
 当社の経営理念は、・人間成長、・価値の創造、・誠実と努力、・豊かな社会への貢献、です。良いものを創造して社会に貢献するため、最新鋭の技術を投入し、その技術を活かせる人を育てることを会社の使命として、創造的な事業展開を進めていきます。

会社概要(取材当時)

社名:和光技研工業株式会社
設立:1962年
資本金:9,050万円
従業員数:145名
会長:杉浦 和三郎
社長:杉浦 昌宏
事業内容:大型金型・専用機部品・超硬工具等の製造販売
本社:愛知県刈谷市恩田町3-154-1 TEL:(0566)21-1117
碧南事業所、衣浦事業所、昭和事務所