平成15年度 研究テーマ
「ヒト皮膚ガス(アセトンとアンモニア)手首装着センサーの開発」
名古屋工業大学工学部 教授 津田 孝雄 氏
研究リーダーらは、ヒトの皮膚表面からアセトンやアンモニアなどの揮発性有機物質や気体成分が放出されることを発見しました。さらに、これらが糖尿病や肥満などの指標である血糖値や血液中のアンモニア濃度などと相関関係があることを確認しました。
これにより、ヒト皮膚表面から放出されるアセトンガス濃度、アンモニアガス濃度を常時測定でき、生活習慣病である肥満や糖尿病予備軍の身体状態の指標に用いることができる携帯型のセンサーを開発します。
また、センサーによる測定結果を医療機関などへ転送し、その結果をもとに、健康管理、健康指導を遠隔地から集中的に行うことができるシステムの開発も検討します。
(財)科学技術交流財団、名古屋工業、名古屋大学、株式会社スズケン、高砂電気工業株式会社
津田 孝雄(つだ たかお)