共同研究促進事業(過去の共同研究事業)

平成13年度 研究成果

「超高速高精度空間光変調マイクロデバイスの開発と光ITシステムへの応用」

平成13年度から平成15年度までの3年間実施してきました当財団の先導的科学技術共同研究「超高速高精度空間光変調マイクロデバイスの開発と光ITシステムへの応用」の研究成果を報告いたします。

【研究リーダー】

豊橋技術科学大学 電気・電子工学系 教授 井上 光輝 氏

【共同研究機関】

豊橋技術科学大学、(株)オプトウエア、アイカ工業(株)、(有)ワイエスデイ、FDK(株)、(財)科学技術交流財団

【研究目的】

SLM(空間光変調器)と呼ばれる光の強さや偏光面などを制御できる光学デバイスを改良し、従来の液晶に代えて、鉱物の磁性ガーネットを使用して10倍以上の高速動作と10分の1以下の低消費電力を実現するMOSLM(磁気光学効果を利用した空間光変調器)の開発を目的とした。

【研究成果の概要】

開発したMOSLMでは、大きなファラデー効果を持つ磁性ガーネット薄膜や磁性フォトニクス結晶を、十数マイクロメートル程度の大きさのピクセルに微細加工し、磁性体に用いることで、高速動作を可能にした。1ピクセルの動作時間は最速70ナノ秒以下を実現した。 この共同研究が新たな科学研究や産業のきっかけにつながった。市村学術賞や船井情報科学振興賞,オーム技術賞などを受賞できたのは、実用化に向け評価された証である。

(1)MOSLMのピクセルイメージ

MOSLMのピクセルイメージ

(2)新コンセプトのMOSLM

新コンセプトのMOSLM

【今後の展開】

この研究成果を応用して、現在FDK(株)によって(独)科学技術振興機構の委託開発事業として製品開発が進められています。ピクセル数128×128以上のデジタル型MOSLMを2005年春にもサンプル出荷を計画、実用化段階に入ってきている。また、2005年1月に設立予定の井上教授による大学発ベンチャー企業でも、FDK(株)と連携し、アナログ型MOSLMの事業化を検討している。これらのMOSLMは,次々世代大容量光ディスク記録装置への応用が期待されている。すなわち、光ディスクはCD、DVDと進化を続け、次世代媒体と位置づけられているブルーレイディスクは50ギガバイト程度の記憶容量を持つ。さらにCDサイズの光ディスクで1テラバイトという大容量化を目指す動きも始まった。テラバイト級の大容量情報の記録再生にはホログラムを利用した光体積記録方式が有望と考えられており、この記録用光変調デバイスにMOSLMの応用が期待されている。このほか、立体動画を表示可能な3次元動画プロジェクターや、光コンピュータなど、従来にない製品開発の期待が高まっている。

本研究の主な業績
本研究の主な業績
論文(件) 学会発表・講演
23編 36回(国際会議22回)
特許出願の紹介
特許出願の紹介
空間光変調器及びその
空間光変調器の製造方法
特願2003-84158、特開2004-294579
磁性薄膜の形成方法、磁気記録媒体および
その製造方法、ならびに熱処理装置
特願2002-305788、特開2003-315756
空間光変調器 特願2002-304866、特開2003-315756

【成果発表会の開催】

この研究成果を応用して、現在FDK(株)によって(独)科学技術振興機構の委託開発事業として製品開発が進められています。ピクセル数128×128以上のデジタル型MOSLMを2005年春にもサンプル出荷を計画、実用化段階に入ってきている。また、2005年1月に設立予定の井上教授による大学発ベンチャー企業でも、FDK(株)と連携し、アナログ型MOSLMの事業化を検討している。これらのMOSLMは,次々世代大容量光ディスク記録装置への応用が期待されている。すなわち、光ディスクはCD、DVDと進化を続け、次世代媒体と位置づけられているブルーレイディスクは50ギガバイト程度の記憶容量を持つ。さらにCDサイズの光ディスクで1テラバイトという大容量化を目指す動きも始まった。テラバイト級の大容量情報の記録再生にはホログラムを利用した光体積記録方式が有望と考えられており、この記録用光変調デバイスにMOSLMの応用が期待されている。このほか、立体動画を表示可能な3次元動画プロジェクターや、光コンピュータなど、従来にない製品開発の期待が高まっている。

井上教授による講演
井上教授による講演
梅澤プロジェクトリーダーによる成果報告
梅澤プロジェクトリーダーによる成果報告
発表会風景
発表会風景

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