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平成22年度 医療福祉技術の産業化応用研究会 

世界同時不況からの回復の中で、当地域の産業構造が、内燃機関型の自動車産業技術から抜本的な転換が迫られる時期も、そう遠くない将来と予想される現在、電気自動車や航空機といった分野に比べても、さらに一段と高い障害が存在すると感じられる医療福祉関連技術へ参入して展開を図るには、こうした医療福祉分野での基礎的な事項の理解が不可欠です。特にこの地域におけるものづくり技術の中核を担ってきた中小企業が、今後に不可避の高齢化社会の中で、何の準備をするべきなのかを考えることは、極めて重要であると思われます。

その一方で、こうした医療福祉技術においても、健康長寿産業として大きく成長するためには、多様の企業が参入し、さまざまな技術が持ち込まれることこそ、コスト面でも品質面でも意味合いが大きいと思われます。本研究会は、こうした医療福祉関連技術への参入とその発展に資するために組織し、広く知識の共有をめざして、都合3回開催いたしました。

多くの皆様にご参加いただき、有難うございました。各概要につきましては[第1回]、[第2回]、[第3回]の結果をご参照ください。

第3回開催概要

日時 平成23年3月25日(金) 14:00~16:45
場所 名古屋銀行協会 4階 402号室
名古屋市中区丸の内2丁目4-2 TEL : (052)231-7851(代表)
内容 ~眼科医療と機器分析技術~
  • 講演I  【14:00 ~ 15:30】
    「眼科、最近の話題、高齢者に優しい診断システム ~超長寿社会 眼を大切に!~」
    講師株式会社ニデック 医療事業統括本部医療事業企画室副部長  岩田 潤  氏
    株式会社ムーヴデザインスタジオ 担当デザイナー 福田 淳史 氏
     世界的にも先進諸国が超高齢社会を迎えつつある現況において、眼の重要性は一段と大きくなる一方、技術革新も著しく、その診断技術・施療技術も大きく変化しつつあります。特に高齢者に優しい診断システムの開発は緊急課題であり、その課題解決の一環をなす「手持ち検査機器」や、デザインプロセスを導入してコンセプトを形成した「車いす対応電動光学台」等につき紹介致します。
  • 講演II  【15:45 ~ 16:45】
    「簡易遺伝子検査を進化させた全自動マイクロチップ電気泳動装置 ~菌・カビ・アレルゲンなどのDNA検査による判別を紹介~」
    講師株式会社島津製作所 分析計測事業部応用技術部
    京都アプリケーション開発センター 曽我部 有司 氏
     近年、研究用途だけでなく食品、医療などの分野においても、生物種の判断付かないものについてはDNAによる検査が用いられるようになってきました。生物種の判別には、その生物に特徴的なDNAの大きさを測定する方法があります。弊社のマイクロチップ電気泳動装置MultiNAは、簡単操作によりDNAの大きさを全自動分析します。今回はMultiNAを用いた菌・カビ・アレルゲン・動物毛などのDNA分析による生物種判別例をご紹介いたします。

第2回開催概要


日時 平成23年1月28日(金) 13:30~16:45
場所 レセプションハウス名古屋逓信会館 6階 葵の間
名古屋市西区牛島町5-6  TEL:(052)551-5111(代表)
内容 ~歯科医療と人工関節材料技術~
  • 講演I  【13:30 ~ 15:00】
    「歯科医療における現状と将来」
    講師 愛知学院大学歯学部 歯科理工学講座
    教授 河合 達志 氏
     骨形成因子は人間の身体の中で新しい骨を作りだすことができる物質で、現在ある骨の量を増加させることはもちろん、本来骨のない部位にさえ新生骨を誘導することが可能です。歯科領域において顎骨は歯を支える重要な器官であり、この修復は極めて重要です。本講演ではこの骨形成因子、歯の誘導を交え、現行の歯根インプラント等の歯科治療技術と近未来的な再生歯科治療についてお話させていただきます。
  • 講演II 【15:15 ~ 16:45】
    「生体埋め込み材料技術の開発」
     講師  日本メディカルマテリアル株式会社  メディカル事業本部 西田 勝 氏
     機能不全をおこした生体内の部位に埋め込まれ、必要な機能を発現する人工関節や歯科補綴材等においては、材料として生体との高い親和性が要求されるばかりでなく、生体への負担を最小限とする十分な耐久性や材料寿命が求められます。弊社において、金属・セラミックス材料技術をベースに、基礎技術開発から製品化に至る過程で経験してきた各種課題について報告します。

第1回開催概要

日時 平成22年11月10日(水) 13:30~16:45
場所 名古屋銀行協会 201号室
 名古屋市中区丸の内2丁目4-2 TEL:(052)231-7851(代表)
内容 ~障害者支援ロボット技術開発~
  • 講演I  【13:30 ~ 15:00】
    「歩行支援・移乗支援ロボット技術開発の現状と将来」
    講師   豊橋技術科学大学 機械工学系システム制御研究室
    生産計画学講座 准教授  三好 孝典   氏
     自力での移動が困難な障害者等を支援し、各種移動手段への乗込み・移乗の補助を行うロボット技術は、老老介護の増加や各施設での人手不足が著しい現代社会の中で、豊かな生活を担う技術として、多様な業種からの参入が求められています。こうした技術開発の現状と将来展望につき、知見を示します。
  • 講演II  【15:15 ~ 16:45】
    「下肢麻痺者用歩行補助ロボットWPALの開発」
    講師 アスカ株式会社  開発本部長  武満 知彦 氏
     自動車部品や産業用ロボットを製造する弊社において、脊髄損傷者の「もう一度自分の脚で立って歩いてみたい」という願いを叶える歩行補助ロボットWPAL(ウーパル)の開発に取り組み、基礎技術開発から製品化に至る過程で経験してきた具体的な各種課題について報告します。