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平成23年度 炭素繊維応用技術研究会

 炭素繊維は、金属と比べて「軽くて、強い」特性を持つことから、製品の軽量化ができ、エネルギーの節約につながるため注目を集めています。
 また、近年の環境問題への回答として、自動車用の軽量部品への展開が注目され、特殊な「ハイテク材料」から汎用的な「工業材料」として用途拡大が進んでいます。しかし、用途開発に当たっては、繊維加工技術、プラスチックとの複合化技術、成型加工技術、切削技術、接合技術などの幅広い要素技術が必要と言われています。
本研究会は、炭素繊維について第一線で活躍する研究者の方々を講師としてお招きして、炭素繊維を始めとして、その加工技術に関する諸課題について理解し、炭素繊維の応用を進めることを目的とし、都合3回開催いたしました。
多くの皆様のご参加をいただきまして、有り難うございました。
(※第1回、第2回については、「第1回開催概要結果」または「第2回開催概要結果」(ここをクリック)をご参照下さい。)

第3回開催概要

日時 平成24年1月24日(火) 13:30~16:45
※詳細は開催パンフレット(ここをクリック-pdfファイル)をご参照下さい。
場所 愛知県技術開発交流センター 交流ホール (→交通アクセス
刈谷市恩田町1-157-1 愛知県産業技術研究所内 TEL(0566)24-1841(代)
主催 (公財)科学技術交流財団・愛知県産業技術研究所
内容
  • 講演Ⅰ 【13:30 ~ 15:00】
    「レーザーによる炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の加工」
    講師 最新レーザー技術研究センター 社長 沓名 宗春 氏
    超短(ナノ秒)パルスレーザによるCFRP材の穴あけ、トリミング加工、開先加工・溶接について紹介する。10~40nsのパルス幅の超短パルスレーザを用いて、熱硬化性樹脂のCFRPや熱可塑性の樹脂のCFRPを高精度に加工できる装置の開発と適用分野について紹介。
  • 講演Ⅱ 【15:15 ~ 16:45】
    「亜臨界・超臨界流体による炭素繊維強化プラスチックのリサイクル技術」
    講師 静岡大学工学部 物質工学科 助教 岡島 いづみ 氏
    CFRPはマトリックス樹脂として熱硬化性樹脂を用いているものが多く、リサイクルが難しいという問題を抱えている。本発表では、亜臨界・超臨界流体を用いてCFRP中の熱硬化性樹脂を分解して架橋の切断された樹脂として、またはフェノール類モノマーとして回収し、一方、炭素繊維は付着物や強度劣化がほとんどない状態で回収する技術を紹介。

 

第2回開催概要結果

日時 平成23年11月25日(金) 13:30~16:45
※詳細は開催パンフレット(ここをクリック-pdfファイル)をご参照下さい。
場所 財団法人 桜花会館 松の間(→所在地等
名古屋市中区三の丸1-7-2 TEL(052)201-8076(代表)
主催  (公財)科学技術交流財団・愛知県産業技術研究所
内容
  • 講演I 【13:30 ~ 15:00】
    「繊維強化複合材料の力学的特性と繊維/マトリックス界面特性評価法」
    講師   東京理科大学 理工学部 機械工学科 教授 荻原 慎二 氏
    CFRPを中心とする繊維強化複合材料の力学的特性(弾性率、強度、変形特性、破壊様相など。)について基本的な部分から紹介する。複合材料を巨視的な観点で取り扱えば「異方性」が、また、微視的な観点で取り扱えば「不均質性」が重要なキーワードとなる。複合材料が2つ以上の材料から成るために存在する「界面」の特性の評価法について紹介。
  • 講演II 【15:15 ~ 16:45】
    「テキスタイル・プリフォームの複合材料への最新応用動向」
    講師  財団法人素形材センター 次世代材料技術室 航空機材料技術部
    主幹研究員 榎本 清志 氏
    航空機用構造部材に適用される炭素繊維強化複合材料に関し、近年テキスタイル・プリフォームを用いた成形技術が注目されている。そこで、航空機を中心にテキスタイル・プリフォームに関する研究開発動向について、昨年度実施した欧米調査結果も交えて説明。

第1回開催概要結果

日時 平成23年9月9日(金) 13:30~16:45
※詳細は開催パンフレット(ここをクリック-pdfファイル)をご参照下さい。
場所 ウインクあいち 愛知県産業労働センター 901会議室(→所在地等)
名古屋市中村区名駅4丁目4-38 TEL(052)571-6131(代表)
主催等 主催:公益財団法人科学技術交流財団・愛知県産業技術研究所
内容
  • 講演I 【13:30 ~ 15:00】
    「炭素繊維複合材料が拓く未来(基礎から多機能複合材まで)」
    講師   東京工業大学大学院理工学研究科 機械物理工学専攻 教授 轟  章 氏
    本講演では、まず、現在広く用いられている複合材料の種類、利用可能な成形手法から設計手法までを簡単に説明し、様々な実施例を通じて、成功への道筋を紹介する。また、傷を自動的に見つける材料や自動的に治癒する材料、アンテナやバッテリ・キャパシタと構造の一体化などの最新の話題についても、その動向を述べ、今後の複合材料の発展方向の一つを示していただきました。
  • 講演II 【15:15 ~ 16:45】
    環境配慮型社会と炭素繊維の可能性」
    講師 三菱レイヨン株式会社 炭素繊維・複合材料技術統括室 担当部長 小川 繁樹 氏
    金属に比べ、軽くて丈夫であることから環境に貢献できる素材として注目されている炭素繊維のうち、 航空宇宙分野、産業分野、スポーツレジャー分野などの広範囲に使用されている、PAN系炭素繊維に焦点を絞り、その産業用途の現状と将来動向について紹介していただきました。